回想法・作業活動とは

回想法では、昔の写真や身の回りの道具を用いて、記憶部分を刺激し情動の安定を図ります。作業活動では、折り紙や塗り絵、書道などを行ないます。
それらの道具に触れることにより、また作業をすることにより、幼少の頃などの経験してきたことや、歴史上の事件を見たり聞いたりした時に何をしていたか、または感じたことを思い出していただきます。

回想法・作業活動の効果

  • 記憶についての会話をする機会ができ、発語(言葉を発すること)を促します。
  • 過去の懐かしい話をすることにより、心のなかにあるその方らしい部分を再発見できます。
  • 自分の人生を振り返ることで、その方の自尊心を向上させることができます。
  • 運動機能や知的機能、社会的機能などの回復・維持につながります。

からざステーションの取り組み

からざステーションでは、認知症また精神的なご病気のご利用の方が多いので、身体だけでなく、心のリハビリや生活リハビリに力を入れています。脳を適切に刺激することで、認知症の症状、周辺症状を回復させたり、進行を遅らせたりすることができます。 人は誰でも他人に受け入れてもらいたいという気持ちがあります。回想法や作業活動 を通して、ご自身ですら忘れかけていた記憶や感覚を取りもどし、それを誰かに話すことによって、ご利用者の気持ちが落ちついたり、自信がでてきたりします。そのような自尊心の向上につながったりすることで、自分らしさを取り戻していただけるように努めています。

回想療法で使用する鉄瓶・おひつの写真