看護部では、中井久夫・山口直彦著「看護のための精神医学」を教材に、輪読会を開催しています。

メンバーは半年ごとに交代していますが、私たちのグループで第32回を数えており、15年以上の長きにわたり開催されています。

主任が持ち回りでリーダーとなり、各病棟から選出されたスタッフと、読んだ内容について意見を出し合います。

疾患の理解を深めるのに役立ち、看護目線での具体的な声のかけ方なども記されており、皆で意見を出し合うことで理解が深まるのを感じます。

また、ベテラン看護師の体験談や他の施設から入職してきたスタッフからの意見も聞く事ができ、精神科看護の奥深さを感じることが出来ます。

他病棟のスタッフと交流する場にもなっており、病棟間のコミュニケーションを円滑にする効果もあります。

私が入職した時、それまでの職場にはない温かみのようなものを感じましたが、その温かみは、この様な勉強会を継続して行うことで育まれているのではないかと思っています。

油山病院の看護の基礎となっている「看護のための精神医学」輪読会が、今後も多くの職員に引き継がれていくように努めます。

(文責 池田 修造)

「看護のための精神医学」輪読会の様子