12月19日、一般社団法人福岡県精神科病院協会主催の「退院促進のための情報交換会」が福岡市中央区の「あいれふ」講堂で開催されました。
この事業は、福岡県精神科病院協会(福精協)が福岡県から「平成29年度福岡県医療保護入院者退院支援委員会への地域支援事業者等参加促進事業」として受託し、福精協精神保健福祉士会の協力のもと、精神科病院の退院支援を担当する専門職が一同に集う研修会です(県内4地区で開催されます)。

今回は、福岡地区における「退院促進のための情報交換会」として、行政機関、地域事業所、医療機関から各1名のシンポジストからの、それぞれの立場や現状、取り組みについての発表でしたが、その1名として当院、地域医療連携部係長の内野秀雄(精神保健福祉士)が登壇しました。
発表内容は、「病院の退院支援から、地域協同での退院支援へ」として、当院が地域支援者とともに取り組んでいる退院支援仕組みについてお話しいたしました。
具体的には、当院の長期入院の状況をふまえ地域の社会資源との連携を行っていった過程や、病院内での働きかけ・仕組みづくり、そして地域支援者にご協力いただく退院支援について、時系列で発表させていただきました。
これらは、昨今大阪府豊中市のさわ病院による厚生労働科学研究の調査対象となったり、読売新聞などでも取り上げられました。

これからも私たちは長期入院患者さんご自身の本来の能力や可能性を信じ、その方にふさわしい生活のお手伝いを進めてまいりたいと考えています。

福精協「退院促進の情報交換会」の様子

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