精神科との連携Q&A
(医療関係者向け)
医療関係者の方から当院へ多く寄せられるご質問にお答えします。一般科の病院・クリニックの皆様からいただく、精神科への紹介や入院に関する代表的なご質問と回答を整理いたしました。なお、回答は一般的な事例であり、患者様お一人おひとりの状況によって異なる場合がございます。詳細は地域医療連携部へお気軽にお電話ください。

Q1
精神科病院(油山病院)では、どのような治療が行われているのですか?
A1
症状の早期安定・早期退院を目指すとともに、退院後の生活を支える包括的な支援を行います。当院では「外来治療」と「入院治療」の両面からアプローチします。
- 外来:精神療法、薬物療法に加え、疾患別デイケア(統合失調症、気分障害、リワーク等)や精神科訪問看護、光トポグラフィー検査などの各種検査を提供しています。
- 入院:多職種チームによる精神療法、クロザピン治療などの薬物療法、各病棟専属の作業療法士によるリハビリテーションを実施。難治性のケースには修正型電気けいれん療法(mECT ※現在は休止中)も検討可能です。
Q2
精神科の入院って、なぜ複雑でわかりにくいのですか?
A2
「精神保健福祉法」に基づき、患者様の人権に配慮した複数の入院形態があるためです。主には以下の2つの形態が中心となります。
- 任意入院:本人の同意に基づく入院。
- 医療保護入院:本人の同意が得られない場合でも、精神保健指定医が治療の必要性を認め、家族等の同意がある場合に行われる入院。
※このほか、緊急時の「応急入院」や自傷他害の恐れがある際の「措置入院」などがあります。
Q3
ご家族と疎遠な認知症の独居老人の方は、入院が難しいでしょうか?
A3
医療保護入院の要件(家族等の同意)を確認する必要があります。認知症の方は判断力が不十分な場合が多く「医療保護入院」が基本となります。以下の点をご確認いただければ、スムーズな調整が可能です。
- 3親等以内の家族の有無。
- その家族が同意し、入院時に同伴が可能か。
- 家族が全く生存しない場合は、別途検討が可能です。
- 身体合併症のコントロール状況。
Q4
どのような病状の患者さんが精神科の対象になるのですか?
A4
統合失調症、うつ病、感情障害、神経症、パーソナリティ障害、認知症などが対象です。依存症関係(アルコール、薬物、ギャンブル等)の専門プログラムはないため、これらがお困りの主目的である場合は専門機関をご案内しています。また、急性期の重篤な身体疾患がある場合も、お引き受けできないことがあります。
Q5
入院させたいのですが、本人を連れていけない場合はどうしたらよいでしょうか?
A5
病院が自宅へお迎えに伺うことは法律上できません。
ご家族や周囲の助けを借りて来院いただく必要があります。激しい興奮や暴力がある場合は警察へご相談ください。また、少数ですが精神科の訪問診療を行っている医療機関を検討することも一つの手段です。
Q6
一般科とは異なり、予約しないと受診できない場合が多いのはなぜですか?
A6
適切な診断のために、丁寧な初診(60〜90分)を要するためです。
精神科の診断は、生活歴や成長過程を詳しく伺う対話が中心となります。検査を含めると初診当日は2〜3時間を要するため、完全予約制としています。ただし、緊急入院が必要な状態(興奮、混乱など)の場合は、事前にお電話をいただければ随時対応いたします。
Q7
患者さんの紹介や受診・入院の相談はどうしたらよいでしょうか?
A7
窓口は「地域医療連携部」に一本化されています。
まずはお電話(092-871-2261 代表)にて症状やご家族の状況をお知らせください。その後、診療情報提供書をFAX等でお送りいただくことで、速やかに受け入れ日程の調整を行います。
[ 地域医療連携部 ]
受付時間:平日 9:00~17:00
