今回新たに改定された「日本人の食事摂取基準(2025年版)」において、食物繊維の推奨摂取量の目安が1日25g以上に増えました。当院では5月から麦ごはんを開始!麦ごはん導入にあたり、3日間麦ごはんをお試しで提供しアンケートを実施しました。アンケート結果はとても好評であり、麦ごはん導入への賛成意見が多数寄せられました。
麦に多く含まれている食物繊維は生活習慣病などのさまざまな病気の予防に繋がります!
整腸作用による下痢・便秘の改善
押し麦には、白米の約10~20倍の食物繊維が含まれています。食物繊維は、腸内細菌のえさとなって腸内環境を改善したり、便のかさを増やして腸の蠕動運動を促進したりします。腸の活動が正常になることで下痢や便日の改善に繋がります。
β-グルカンによるコレステロール低下の効果
水溶性食物繊維であるβ-グルカンには、LDLコレステロールを低下させる働きがあります。動脈硬化予防に繋がるほか、がん予防にも効果的であることが分かっています。
ビタミンB1による疲労回復効果
押し麦には、白米の約1.4倍のビタミンB1が含まれています。ビタミンB1は、体内の代謝を促進する効果があり、糖質をエネルギーに変える際に必要ビタミンです。疲労回復や神経の正常化に効果があります。
ビタミンEによる抗酸化作用
ビタミンEには、活性酵素を抑制する抗酸化作用がありますが、他にも血行促進、ホルモンバランスや自律神経の安定、美肌効果などもあります。
※腎臓に不調がある方はカリウムやリンが多く含まれているため注意が必要です。