2023年8月の法人学習会は「医療における手指衛生と環境整備」。

花王プロフェッショナル・サービス株式会社の川前様に講師をしていただきました。
まず初めに感染対策の基本について手洗い・手指消毒の目的と手指衛生の使い分けや蛍光パウダーを使用した人の手の汚れの伝播を学びました。蛍光パウダーを使用することでコンタクトポイントへの汚れの伝播を改めて知る機会となりました。
次に正しい手洗い・手指消毒方法について。これは実際に6名のスタッフに前に出てきていただきATP測定器を使用して手洗い前の測定値・普段通りの手洗い後の測定値・正しい手洗い方法を再確認後の手洗い後の測定値を検査しました。

手指衛生のため数値を検査する写真数値を検査

特に爪や指の付け根、親指は汚れが残りやすいためその場所を検査の対象としました。
検査結果は普段通りの手洗いでも十分に汚れを落とすことが出来ているというものでした。普段から感染対策への意識付けがされているからではないでしょうか。
そして手洗い後の擦式アルコールの使用ポイントは下まで十分に押し切ってアルコール液を手のひらに出し、手洗いと同様にアルコール液が乾くまで擦り込む事が大切だと再認識しました。また、手指の肌荒れを防ぐことでも感染対策になるとの事で特にセラミド機能成分配合クリームを使用することで皮膚バリア能の改善が見られていました。

最後に環境整備についてでは環境整備の基本は清掃であるが、しっかり洗浄してから消毒を行う事が大切だという事。また、毎日清掃を行う必要がある場所や一定期間ごとに清掃を行う必要がある場所についても確認する事が出来ました。

まだまだ感染に対して気を抜けない日々が続いておりますが、今回の学習会を通して学んだ事を日々の業務の中に生かしてご利用者様・スタッフともに感染に負けない安全な環境つくりを行っていきたいと思います。