前回の第3位より介護が必要な原因になりやすいのは第2位の脳血管障害です。脳卒中とも呼ばれます。全部の病気を詳しく説明すると医学書になってしまいますから今日の説明は少し乱暴です。(一部をかいつまんで一部は飛ばして説明しています。)

脳の血管のトラブルは大きくはまず二つに分けます。脳の血管が破れる脳出血と脳の血管が詰まる脳梗塞です。

脳出血は出血の場所でクモ膜下出血や脳内出血などに分けていきます。血管は普通、急に破れるのでまさしく「突然」やってきます。

詰まるのは脳梗塞(のうこうそく)です。これは何か塊が突然血管をふさぐ脳血栓(のうけっせん)とドロドロ血液などで血管がだんだん狭くなってとうとう詰まってしまう脳塞栓(のうそくせん)とがあります。ややこしいですね。学生の時には覚えるのに苦労しました。

脳血栓(のうけっせん)でよくあるパターンもともと心臓が悪い人です。心臓病といっても色々ありますが心臓のところで血の塊ができやすくなる場合があります。この塊がなにかのはずみで、心臓からはがれて血の流れに乗って脳まで行くと小さくて急に曲がっているようなところに詰まってしまいます。これも「突然」ですね。

脳塞栓では血管にだんだんとドロドロがたまり次第に血の流れが悪くなります。一度血の流れが止まってもまた流れることがあります。もちろんそのまま一気に詰まってしまうこともあります。こちらは「どっちもある」パターンですね。ただし「ゆっくり」の間に「しっかり」治療を受けたり自分で努力したりしないと結局は「突然」やってくることになります。

クモ膜下出血はもともと血管の弱いところに瘤(こぶ)がありこれが破れて起こります。ですから脳ドックで調べて瘤(こぶ)があればこれを事前にクリップで止めたり中に詰め物をすれば防げます。その他の出血の中で血圧が高いためにおこる出血は塩分を控えるなどである程度防げます。ドロドロ血液はたばこやお酒、脂物の食べ過ぎを控えましょう。軽い運動も有効ですね。頭を強く打っても出血することがありますがこの予防は難しいかもしれませんね。

今は治療も進んでおり処置が早いと症状がすぐに取れてしまうこともあります。そうでない場合は急激に重篤な症状が起こりしっかりした治療がまず行われます。回復はほっておいても進みますがリハビリテーションを受ければもっとよくなります。半年は急激にその後も徐々に回復します。そういったことで介護保険の介護やリハビリテーションを受けるのは病気になって半年以上経った方が多いと思います。

脳血管障害は「突然」起こりますが介護が始まるのには少し余裕があること多いようです。その間に専門家のアドバイスも受けやすいと思います。