ふくおかカイゴつながるプロジェクト

令和元年10月12日に福岡市役所西広場において「ふくおかカイゴつながるプロジェクト」が開催されました。福岡市を含む介護にかかわる13の団体がタッグを組んで開催したイベントで、飲食ありステージあり盛りだくさんのイベントです。とても1回では書ききれないほど、当日私は楽しく過ごしました。まず今回はステージで開催された車いすファッションショーのご紹介です。

車いすユーザーとファッション

若いころの私はそれなりにおしゃれだったつもりでしたが、現在は全く興味がありません。車いすには大変興味があります。
車いすユーザーは足が悪いだけと思われがちですが、実は身体を自分でうまく支えられないとか、体温調整がうまくいかないとか、手が震えるとか・・・様々な生活のしづらさを抱えておられます。身体サイズのバランスが健常者と異なる場合もあります。
そのため衣服は既製品ではサイズがうまく合わなかったり、身体の機能が原因で着用が難しかったりします。
昔は障がい者用の服がありませんでした。後に障がい者用と謳われていても、機能だけ求めていて、残念ながらファッショナブルとは遠いイメージでした。最近はファッション性に配慮されたものは出てきたように思いますが、カジュアルな印象です。福祉用具も同様です。

私の思い込み(偏見)

これまで私が拝見した車いすファッションショーはショーといっても服は普段着。ヒドイと思うのは車いす。ユーザーの機能に合っていない車いすがほとんど。機能があっているかと思えば、様々なパーツがつけられており、これがまた見事に不格好。ショーと銘打っては見たものの、なんだか「頑張ってみました」的で時にはイタイ感じがしました。とても残念で悔しい思いで、ご本人はこれで良いのかなあ?提供側は満足した商品開発なのか。という思いで、ショーを見ると悲しくなりました。(明らかに悪く言いすぎ。と弁解しておきます。)

感動

今回、リハーサルでびっくりたまげて驚きました。まずは車いすです。(わたしは車いすマニアですから)ご本人の障がいの状態に合わせてチョイス・アジャストされているだけでも感動ものなのに、車いすがファッショナブルなんです。フレームの色だったり、ホイルカバーだったり。
リハーサルですから普段着なのですが、その服装と車いすの調和がファッショナブルなんです。
シンプルで、クールで、けれども可愛らしくて個性的な皆さんでした。ショーなんかしたくても車いすはまるで靴や服でした。その人らしいトータルコーディネートに見えたのです。

本番

さらに感動です。そのままパーティーでご一緒してみれば(私が一番ダサいのは保証いたします。一番暗いのも私です)、皆さん達は本当にトータルコーディネートでファッショナブルでした。そして素晴らしい笑顔とコメント。会場全体を楽しい笑顔に変えてくれました。モデルの皆さん、デザイナーさん、企画の皆さん、素晴らしいひとときを本当にありがとうございました。