11月19日、九州産業大学共創学部地域づくり学科教授の古賀弥生先生(アートを通しての地域活性化がご専門)にコーディネートいただき、当施設においてプロの俳優の方による演劇プログラムを認知症高齢者の方々が体験されました。

今回お越しいただいたのは、「結実(むすび)企画」の大福悟氏を含む3名のプロの俳優の方です。

会場となった当施設2階フロアには入所のご利用者15名と介護スタッフ・病院スタッフが円のかたちに椅子を並べました。

最初は手を使ったりぬいぐるみを活用したコミュニケーション動作を行い、少し雰囲気に馴染んでいただくプログラムが開始されました。

ご利用者のお手元のぬいぐるみにそれぞれお名前を付ける場面では「みどりちゃん」「マリコ」「〇〇」と普段より大きな声で発語されたり、ぬいぐるみを手放す際に名残惜しむ動作をされたり、プログラムがお一人おひとりのよく作用していることがわかります。

また、「冬」というテーマをとりあげ「おせち料理」「餅つき」を俳優の方が演じる場面があり、料理の作り方や餅つきの動作に「違う違う、そうじゃなくて、こうよ」と盛んに声をかけられました。

俳優のリアルな演技に誘発され、きっとさまざまな光景が脳裏に浮かばれたことと思います。

かかわったスタッフたちも普段と異なる利用者の方の積極的な様子に目を見張り、会場全体が笑顔に包まれたひとときでした。

このような機会をいただき、古賀先生と「結実(むすび)企画」の皆さんに心より感謝いたします。

プロ俳優による演劇プログラムの様子

プロ俳優による演劇プログラムの様子2