精神科の訪問看護とは、目的、ご利用事例と、導入後の変化について、初めてご利用を検討されている方やご家族、関係する医療機関や介護事業所の方にもご理解いただけるように説明します。

精神科の訪問看護と目的

訪問看護とは、主治医の指示を受け看護師・作業療法士などの医療スタッフが利用者(精神科で治療を受けている方)のご自宅にお伺いし、その方にとって必要な心身のケアや療養生活のさまざまな側面を支援するサービスです。
そして、その主な目的は「再発予防」「生活支援」「社会資源の活用支援」です。
服薬管理を含む体調・病状の把握することで、症状の悪化を未然に防ぎ、入院に至らずに済むこともあります。また自立した生活を営むための技能を維持・向上させ、さらに社会生活の充実や就労・復職のサポートも可能です。
なお、当事業所は24時間365日体制で皆様をサポートします。緊急かつ必要な場合には医療スタッフ2名がご自宅にお伺いすることが可能です。
(ご利用にあたっては別途ご契約が必要になります)

ご利用の事例と導入後の変化

実際にご利用いただいた方々の事例(個人情報保護の観点から一部加工)を簡単にご紹介します。訪問看護を担当する医療スタッフが治療的なアプローチを行い、少しずつ変化が生じた事例です。

(A) 30代男性 統合失調症の方

精神科訪問看護 導入前

ご家族と同居していらっしゃったが、本人ひきこもりがちで時々暴力・暴言があり、ご家族としてはどのように対応してよいかわからず困り果てていらっしゃる状態でした。

精神科訪問看護 導入後

精神科デイケアと訪問看護を活用し始めてから生活リズムが改善し、少しずつコミュニケーション能力がアップしてこられました。そのため粗暴な言動が減り、家族関係も円滑になられました。

(B) 50代 双極性障害の方(一人暮らしの方)

精神科訪問看護 導入前

気分に波があり、近隣の方やヘルパーの方との関係がうまくいかず孤立していらっしゃいました。

精神科訪問看護 導入後

考え方を整理して攻撃性が徐々に治まってこられました。訪問看護スタッフが身近な相談相手となることで、少しずつ他事業所のヘルパーの方たちともコミュニケーションがとれるようになられました。さらに疎遠となっていたご家族との関係修復できるように、現在も訪問看護スタッフが継続してご本人に関わっています。

(C)40 代男性 気分障害の方(一人暮らしの方)

精神科訪問看護 導入前

浪費癖があり金銭的にかなり行き詰まった状況に陥られたことから、精神的に落ち着かず行動過多な状態がみられました。

精神科訪問看護 導入後

金銭管理の目標を立て、計画的な消費ができるように指導させていただきました。また訪問看護スタッフが行政機関との連携強化も行いました。その後、落ち着きをとりもどされたので就労が実現できました。就労後も複数の機関がサポートし、ご本人の状態が安定するように見守っています。

(D)70 代女性 軽~中度の認知症(介護保険ご利用の方

精神科訪問看護 導入前

ご家族と同居されていましたが、関係が上手く保てず、ひきこもりがちで食事状況も悪化し体重が著しく低下していらっしゃいました。他人を受け入れない状況が続いていらっしゃいました。

精神科訪問看護 導入後

訪問看護の回数が進むにつれて、訪問看護スタッフを受け入れるようになられ、進んでご自身のことをお話されるようになられました。現在は、訪問看護スタッフと一緒に買い物に出かけたり、外出ができたりするようになられ、食事状況も改善しました。