作業療法士の朱雀です。訪問看護に異動当初は方向音痴がたたってだいぶ遠回りしたり、抜け道を開拓出来ずに長いこと信号待ちをしたりと、一日中とにかく必死でした。最近やっと毎日の車の移動に慣れてきて、景色を楽しむ余裕が出来てきたところです。昔から自然の中で遊ぶことが多かったせいか自然は好きです。なるべく土の上、草の上を歩きます。踏みしめる感覚が心地よいのです。空や木々、野草、何かの花や実、虫や鳥を見ると思わず足を止めてしまいます。そして触ってみたり、匂ってみたり、口に出来るものは口にしてしまいます。
利用者さんのお宅に向かう運転中や歩いてお宅に向かう道中など、街にしろ、田舎にしろ、自然は溢れています。作業療法士という職業柄か、道中も五感はフル活用です。なるべく自然を感じながら移りゆく季節を楽しみます。9月には秋晴れの清々しい青空の中、四箇田の田園の緑と彼岸花の赤のコントラストに心奪われ、油山病院の池のほとりではふわりと香る葛の甘い匂いに足が止まりました。10月に入ってからは金木犀の香りとかわいいオレンジの花を満喫。百道のイチョウの街路樹の下で銀杏を拾って回りたい衝動に駆られたりしていました。お庭の垣根としていぬまきの木もよく見ますが、この季節は実をつけます。丸い実が2個つながっていて一つは緑で固く毒性がありますが、もう一つは赤い実。濃い紫色になると食べ頃です。さすがに人様のお宅の垣根のものを拝借するわけにはいかないので我慢します。とってもおいしいわけではありませんが、公園で見かけた時には心躍ります。葉っぱは四枚をうまく折って手裏剣になります。これは子供に教えてもらいました。調べてみると、この実はジャムにしたり、お茶やお酒にしたりもできるようです。このようにいつからか自然のいろいろな楽しみ方をするようになりました。そしてそんな時は何だか懐かしい気持ちになります。童心に戻ってわくわくするからなのか、両親や妹弟と過ごした幼い日の思い出が巡るからなのか、、、なつかしくほっとする心地よいひと時です。
実は油山病院の敷地内も自然がいっぱいなんですよ。花で言えば桜、紫陽花、彼岸花
、椿と季節は移ろいでゆきます。私は常に食べれるものを探してしまうのですが、春から夏にかけては野苺や山桃、茱萸が赤い宝石のような実を、梅雨前には梅も実をつけます。どくだみやつわぶき、よもぎも元気に茂ります。今は渋柿とザクロ、花梨がなります。栄養満点の干し柿にしたり、美容効果のあるザクロシロップ、風邪予防に花梨シロップが作れたりします。
自然の中では毎年、去年は見つけれなかったこと知らなかったことに出会います。そんな出会いも楽しみながら、これからも過ごしていきたいなと思います。ぜひ、いぬまきの実を探してみてくださいね。

訪問作業療法士 朱雀