初めまして、訪問看護ステーションあいりすの看護師です。以前は病院の病棟スタッフとして働いていました。「訪問看護ステーションあいりす」で働き始めて気付けば半年が経ち、訪問看護の大切さを日々実感しています。
私には4歳と3歳の子供がいます。親になった時に、楽しみながら子育てをしようと心に決めていました。しかし現実は楽しむどころか、苦痛にまで感じるようになり、子供に強く当たっては自己嫌悪に陥ったり、思い通りにならなかったりするとイライラしていました。自分に余裕がある時には許せたりするのですが、余裕がない時には同じ状況でも許せなかったりしてしまいます。特に子供の寝かせつけるときに遊んで寝なかったり、出勤前にぐずって準備できなかったり、保育園の迎えでは帰ろうとしなかったりと、そういう時にイライラを感じていました。子育ての本を何冊か読んで勉強してもなかなか効果が感じられずに、どうしたらいいか悩んでいる時に「メタ認知」の事を知りました。
「メタ認知」とは自分を客観的に認知する事をいいます。自分の心の動き、感情、気分などの状態、そして自分の思考、さらには行動などをもう1人の自分が見ている感じです。この認知能力が低いと自分をコントロールできずに、感情的に反応してしまいます。まさに私が子供に対してとっていた行動であり子供達をコントロールしようとして苦しくなり、感情的に反応していたんだと気づきました。今では自分の姿を少しずらした視点から、大げさに言うと幽体離脱した感覚で自分を見るように心がけています。そうする事で「あ、イライラしてるな。なんでかな。ちょっと疲れてるのかな」なんて考えていると冷静になる事ができ、それだけで少し落ち着いてきます。子供達も以前よりは自分で考えて行動できるようになってきていると感じます。子育てを通して、子供達から多くの事を学び成長させてもらっている日々です。感情コントロールする事はなかなか難しいですが、コントロールできるようになると生きやすさも感じられるようになってくると思います。

訪問看護師 B