6月27日、油山病院で「西南地区における地域医療連携の会」を開催しました。当院としては第6回目の地域医療連携の会を兼ねています。今回は横浜市の「つながるクリニック」院長の八森淳先生と同相談室室長の大友路子氏をお招きし、「見える事例検討会」による多職種連携の推進についてグループワークを通して参加者の皆さんに体験していただきました。

この日の参加者は福岡市内の行政機関・医療機関・介護支援事業所の医師・保健師・看護師・介護支援専門員などの専門職約80名と、当院の専門職約60名です。

ご存知の方も多いと思いますが、「見える事例検討会」は、①問題解決 ②支援者の援助能力向上 ③地域ネットワークづくりを目的として、八森・大友両氏により開発された新しい事例検討会スタイルとして全国的に有名になっています。

小人数に分かれてのグループワークでは、事例分析のための「見え検マップ」を活用して、支援が必要であろう方のプロフィール、ADL、(生活)IADL、医学的判断、経済、地域、環境などについて、互いに他の人の意見を尊重しながら、それぞれの意見を述べ合います。互いの専門性を尊重し合い、情報を整理することで支援の方向性を導き出すことができるようになります。

参加者の皆さんは、先入観にとらわれず貴重なグループワークを体験されたように思います。

今後も当院は地域のネットワークづくりのお手伝いができるように努めてまいりたいと思います。

地域連携の会「見える事例検討会」の様子1

地域連携の会「見える事例検討会」の様子2