11月の法人学習会は、感染対策の基本である手指衛生について、看護係長 森本加奈子氏より講義していただきました。
感染対策の基本である手指衛生は、手に付着した病原菌を除去し、感染リスクを減少させるために行います。手洗いは目的に応じて「日常手洗い」「衛生的手洗い」「手術時手洗い」に分かれます。私たちが日々の業務で行う「衛生的手洗い」は食品を取り扱う仕事や、医療、福祉に関係する仕事をする人に必要な手洗い方法で、石けんや流水によって洗い、水分をふき取ったあと、消毒まで行い、感染予防や食中毒予防のために通過菌をすべて除去することを目的としています。正しい手洗いの手順とタイミングを確認することが大切です。また、手洗いを繰り返すと手荒れを引き起こすことがあります。手荒れは黄色ブドウ球菌などの細菌が定着しやすくなることや、傷口の痛みから十分な手洗いができなくなることに繋がります。講義の中では保湿剤の入ったアルコール手指消毒剤を使用したり、温水で洗ったりするなどの対策を紹介されました。
勉強会の後半は、実技として手洗いチェッカーを用いた手洗い指導を行いました。専用のローションを手に塗り、普段通りの手洗いを行ってもらった後に専用のライトに手をあてることで洗い残しが目で見てわかるものになります。手荒れのある参加者はその部分に汚れが残っており、前半の講義内容を再認識することに繋がり大変良い体験となりました。
手指衛生を心がけることで、手についた病原体が自分のからだに侵入するのを防ぐだけでなく、感染症の拡大防止にもつながります。基本を振り返り、今後も職員一丸となって感染対策に努めていきたいと思います。

感染対策の講義の様子2

法人学習委員 森脇理絵