4月17日に高齢者の統合失調症を考える講演会が行われました。
現在の統合失調症治療目標のキーワードとして「再発予防」と「社会復帰」となっていますが、一方で長期入院患者が高齢化しています。平成26年時点で、統合失調症で入院している患者の、65歳以上の割合が4割以上という状況です。高齢化で他の病気にかかることも増え、代謝や身体機能だけでなく、消化器官など内蔵機能も低下していきます。それに伴い、転倒や誤嚥などの医療事故対策が課題となっています。
内蔵機能の状況に応じた投薬の見直しや、副作用を看護師や作業療法士などと注意深くみて連携していくことが重要です。講演いただいた、医療法人日明会 日明病院 副院長 永井宏先生の担当病例を共有しながら、最後は入澤医院長とおふたりでクロストーク。
医療者同士の活発な意見交換が行われました。