行事食とは、季節折々の伝統行事などの際にいただく料理であり、特別な行事の時の華やいだ食事のことをいいます。旬の食材を取り入れたものが多く、季節感も味わえます。年中行事や冠婚葬祭、祭りの時のことを「晴れ・ハレ」、日常を「褻・ケ」といい、食べるものだけでなく、着るものや部屋の飾りつけなども日常と非日常を区別してきました。このようなハレの日は休息を取る、生活に変化とけじめをつけるということに加え、御馳走を食べることで栄養を摂るという意味もあったようです。

では、今月の行事食にはどのようなものがあるかをみてみましょう!

★冬至(2020年は12月21日)
私たちが暮らす北半球で、一年の間で最も昼が短く夜が長くなる日です。この日を境に太陽が出ている時間が長くなっていくため、かつては冬至を一年の始まりの日としていました。
冬至にはかぼちゃを食べ、柚子湯に入ることが定番になっています。
かぼちゃはビタミンやカロテンなど栄養価が高いことと、魔よけの色とされた黄色であったため、一年の区切りである冬至に食べることで無病息災を祈ったのです。また、「ん」がつく食べ物を食べると幸運に繋がるからという説もあるようです。かぼちゃは「南瓜(なんきん)」ともいうので当てはまりますね。
柚子も黄色ですので柚子の入ったお風呂に入ることで邪気を祓う意味が込められています。また、柚子には血行促進効果や鎮痛成分も含まれているので風邪予防効果も期待できます。

★大晦日(12月31日)
旧暦では毎月の最終日を「晦日(みそか)」といい、一年で最後の晦日であり、もっと尾大事な日である12月末日を「大晦日(おおみそか)」と呼ぶようになりました。
大晦日に食べるものといえば「年越しそば」ですね。細く長いことから健康長寿などの縁起をかついで、江戸時代の頃から食べられるようになったそうです。また、そばは切れやすいことから「今年一年の災厄を断ち切る」という意味もあるようです。

行事食を取り入れ、旬の食材を楽しみ、日本の伝統的な食文化に触れてみてはいかがでしょうか?