当院は入院治療にて、難治性の統合失調症・うつ病・躁うつ病の方を対象とする修正型電気けいれん療法(m-ECT)施行しています。
(注) 現在は一時的に休止しております。状況が整い次第、速やかに再開のご案内をいたします。

修正型電気けいれん療法(mECT)とは

電気けいれん療法(ECT)は、頭部に通電することで精神症状の改善をはかる治療法です。治療における不安や身体的けいれんを防止するために全身麻酔薬下(全身麻酔と筋弛緩剤を使用したもの)で行なうものを、修正型電気けいれん療法(mECT : modified Electroconvulsive Therapy)と言います。

この治療法の1回の所要時間は約20分で、週2回施行し、1クールの目安は6回から12回(治療期間は3週間~1カ月半)としています。

治療の安全性

mECTは安全性の高いものです。当院ではより一層安全性に留意して、施行前に入念な検査を行い、麻酔科医による診察、施行中のモニタリングや施行後のカンファレンスなど最大限の配慮を行なっています。

治療の対象の方

当院では、mECTマニュアルの適応判断に基づき、入院中の患者さんのなかで難治性の統合失調症、うつ病、躁うつ病などの方を対象に行ないます。例えば、薬でなかなか治らない方、薬の副作用が強く出るために治療が難しい方などが適応となります。さらに身体的状況等もふまえ多角的に検討しますので、患者さんによって適応判断は異なります。当院では、担当医が総合的に判断して施行の有無を決定します。

費用について

保険が適用されます。自己負担分については医事課におたずねください。