秋分の日には伝統的に「おはぎ」を食べる習慣があります。これは、お彼岸の中日である秋分の日に先祖を供養する習慣と深く結びついており、小豆の赤色が邪気を払うとされていたこと、また秋の収穫に感謝する意味合いがあると考えられています。おはぎ以外にも、秋が旬の「里芋」「舞茸」「秋刀魚」「栗」などの食材を使った料理を取り入れるのもおすすめです。
おはぎを食べる理由
供養と魔除け
小豆の赤い色には邪気を払う力があるとして、先祖供養のために使われたのが由来です。
収穫への感謝
秋に旬を迎える小豆の収穫に感謝する意味合いもあります。
季節の花との関連
「おはぎ」という名前は、秋の七草である萩(はぎ)に由来し、その形が萩の花に似ていることから「萩の餅」と呼ばれ、後に「おはぎ」に変わったといわれています。
豆は加工にも強い、完全栄養食
世界中で常食されている豆は、たんぱく質と炭水化物に富み、エネルギー源として欠かせない食品です。豆類は、カルシウム、カリウム、ビタミンB1、食物繊維などもバランスよく含んでいて、まさに完全栄養食といえるでしょう。
小豆の主な栄養素は、食物繊維、ビタミンB群、ミネラル、ポリフェノール、タンパク質などです。これらが豊富に含まれることで、腸内環境の改善、疲労回復、貧血予防、高血圧予防、生活習慣病の予防、免疫力向上、老化防止などの健康効果が期待できます。
- 食物繊維:
腸内環境を整え、便秘の予防・改善や免疫力アップに役立ちます。また、血糖値や血中脂質の上昇を抑える効果もあります。 - ビタミンB群:
疲労回復やエネルギー代謝を助ける働きがあります。特に糖質の代謝をサポートするビタミンB1が豊富です。 - カリウム:
ナトリウムの排泄を促し、血圧を正常に保つ効果が期待できます。高血圧の予防に役立ちます。 - ポリフェノール(アントシアニン、サポニン):
強力な抗酸化作用を持ち、生活習慣病の予防、老化の防止、コレステロール値の改善に役立ちます。アントシアニンは小豆の赤い色のもととなる成分で、サポニンは小豆の風味の元となる成分です。 - タンパク質:
小豆は低脂質・高タンパクの食品で、健康維持に重要なタンパク質を豊富に含んでいます。

