液体は喉を通るスピードが食べ物に比べ速いため、飲み込む機能が低下している方にとって液体を飲むことは至難の業です。誤って気管に入ってしまうとムセ込んだり、高齢者などは肺炎に繋がることもあります。そういった方にはとろみをつけて、流れをゆるやかにすることでムセを防ぐことができます。

先日、栄養部ではとろみ剤の変更に伴い、汁物のとろみ濃度検討会を行いました。株式会社明治さんから簡易粘度計をお借りし、5段階にとろみ付けした味噌汁を測定していただきました。測定結果が数字で的確に表されるため、自分たちの予想とはずれた時はびっくりしました。また、使用する食材によってとろみの濃度が変わるため、使用食材ごとのマニュアルを作り直します。日々、調理担当者は変わるため、誰が調理しても均一なものができるようにしなければなりません。

美味しい食事を提供することはもちろんですが、安心安全な食事提供も日々念頭に置いて栄養部一同頑張っています!

写真は、検討会の様子と簡易粘度計です。

汁物のとろみ濃度検討会の様子

汁物のとろみ濃度検討会にて、簡易粘度計で計る様子