12月14日、当院北館4階の多目的ホールにて「統合失調症治療におけるLAI位置づけ」をテーマとした講演会が3密に留意しながら開催されました。演者は医療法人日明会日明病院の副院長永井宏先生です。座長は当院の入澤誠院長が務めました。
LAIとは、Long Acting Injectionの略で、統合失調症の治療で用いられる、お薬の効果が長く続く注射剤のことです。 持効性注射剤といい、1回の注射で2週間から4週間に渡り、効果が続きます。 欧米では比較的ポピュラーな治療ですが、日本ではあまり使用されておらず、LAIに精通された永井先生の臨床経験にもとづく講演内容は受講者にとって大変貴重な経験となりました。
日本におれるLAIへの反感や偏見の多くは、患者さんにとって強制的な治療に感じられる点や副作用が強い点、医師と患者さんのかかわりが減るなどがあげられますが、永井先生によれば薬剤減量という大きなメリットもあり、懸念されるリスクについても抗精神病薬を服用していない場合はあまり影響がないのではないかとのこと。また、一般的に退院後に患者さんの服薬率が低下することを考えれば、外来や訪問看護などと連携しLAIを使用することは効果的ではないかという提案がありました。
さまざまな臨床データにもとづくお話を受け、入澤座長は医師側も意識を変えて取り組む必要があると感じたと結びました。