2021年12月の法人学習会では当院褥瘡委員会の主催でネスレ日本株式会社より講師(管理栄養士の星尚子先生)をお招きし、Zoomでのオンラインで勉強会を開催しました。テーマは「褥瘡と栄養管理について」でした。
褥瘡が発生した場合にその患者さんの褥瘡と栄養状態を改善するために、処置や除圧と並行し、経口からの補助食品を付加することで、褥瘡と栄養状態の採血データの経過が良くなっていく過程を写真で提示していただきました。栄養素と創傷組織に関連した根拠も踏まえられ、とても理解しやすい内容でした。
看護師の私は、今回の研修を受けるまで、褥瘡に関しては除圧などの予防的側面と、褥瘡への軟膏や器材などの処置に係る治療的な側面に目が向きがちでしたが、患者さんの栄養状態や褥瘡に合わせた経口からの補助食品を使用することで、褥瘡の早期改善や患者さんのQOLの向上、また私たち看護職の業務の効率化につながることが分かりました。すぐに実践可能な内容でしたので、病棟でも周知したいと思いました。
さて今回このコロナ禍で外部講師をお招きすることがとても難しかったのですが、ここ最近はZOOM等ネット環境を活かした勉強会もたくさん増えてまいりました。講師の先生がその場に居ないのはとても違和感がありましたが、この方法に慣れてきましたし、逆にこのコロナ禍でも良質な勉強会を開催できるようになったなと感じます。このZOOMなどの勉強会が今後のスタンダードになれば、いつでもどこでも自分の時間で学習できる日が来るのではないかと期待をしています。

法人学習委員 今村全宏