2022年10月の法人学習会では「行動制限」について行動制限最小化委員の岡本看護係長から説明していただきました。研修会の目的としては、精神保健福祉法を正しく理解し精神科病院における行動制限とは何かを職員で共通認識を持ち運用していくことです。
4月に行われた法人学習会のテーマは「精神保健福祉の歴史と行動制限について」で、精神保健福祉の歴史を学ぶことで患者さん個人の尊厳を尊重し、人権に配慮していくことに繋がることを感じました。
今回の学習会では、行動制限についてより細かく学習しました。1つ1つの具体例をあげ、隔離制限が必要となった場合の対応や、現場での対応など頭の中でシミュレーションしながら考えることができました。行動制限患者の適正と最小化のための施設基準、行動制限の基本指針の整備また措置・緊急措置・医療保護・応急入院に係る症状、行動制限の状況の適正、最小化のための検討会議など。精神科医療に携わるすべての職員が幅広く理解していくことが大切だと再認識しました。
最後に今回の勉強会を通して、行動制限についての正しい理解と知識が患者さんや、そこで働くスタッフの人権を守ることにも繋がるので、継続して学習していくことが非常に重要だと思います。参加者からも、グループワークや討論会でもっと理解を深めていきたいとの意見がありましたので、次回の学習会への参考とさせて頂きたいと思います。

法人学習委員会  井上 晶美