9月13日に行われた「令和6年度 宗像・遠賀地域精神障がい者地域支援実務者会議」にて当院 地域医療連携部 精神保健福祉士 石田朱織さんが講和「油山病院における地域移行支援の取組」を行いました。宗像市では令和5年度に宗像市障害者自立支援協議会内にも地域移行・地域生活支援部会を設置し、連携会議では保健所管内精神科病院の長期入院患者の地域移行・地域定着支援に取り組むことを目的として活動されています。その報告もお聞きしました。
講和では、油山病院内独自の地域移行支援のこと、地域協動による地域移行支援への院内の流れをお話しました。患者自身の退院意欲の喚起・促進を目的とした作業療法プログラム「チャレンジグループ」(リンクhttps://www.aburayama-hospital.com/blog-abu/2018-2-9)や、退院支援グループの中で相談支援相談員と顔の見える関係になり、地域からの支援(地域社会資源)を導入しやすくなった過程など、院内外の取り組みの経緯、その効果など。地域協動による地域移行支援を可能にするには、それぞれの病院の体制や事情、その地域における連携のかたちを創造していくしかなく、画一的な外部からの働きかけでは難しいものです。それぞれの立場を尊重し、理解し合おうとすることで信頼関係が生まれ、患者・利用者のための支援につながっていきます。
そして「宗像市における地域移行支援の取り組み」では事例報告をお聞きし、意見交換・質疑応答などでは活発な意見の交換が行われて大変貴重な経験となりました。会議に携わった皆様、誠にありがとうございました。