対象となる方

今回も実際の精神科訪問看護でのリハビリの内容についてお伝えしていきたいと思います。テーマは「コミュニケーションや対人関係でお困りの方」です。
コミュニケーションとは、互いの気持ちや考え、価値観などを伝える行為であり、人間関係を円滑にする上で、コミュニケーション能力を求められる機会は増えてきていると思います。ですが、人間は生まれながらにコミュニケーション能力を身につけているわけではありません。コミュニケーション能力は一人では身につけていくことが難しく、これまでの人生でどのくらいコミュニケーションの機会を得たかが、非常に重要となります。
さて、皆さんは自分の気持ちを上手に表現できていますか?伝えたいけれど、相手の反応を気にし過ぎて伝えることを諦めてしまうことが多くありませんか?そのようにコミュニケーションや対人関係でお困りの方に対し、当ステーションでは以下のような援助を行っています。

コミュニケーションや対人関係の改善に向けた具体的な援助

訪問看護では、さまざまな活動を通して、本人がやりたいこと、出来るようになりたいこと、求められていることなどを、その人らしく出来るようにし、健康的な日常生活を送れるように指導・援助・支援を行います。
ここからは、いくつか具体的な活動内容をご紹介します。

対人関係が苦手な方、
社会性を身につけたい方、
気持ちを上手に伝えられない方へ

コミュニケーションでは、上手に聞くこと、適切な会話の内容、適切な表情、ジェスチャー、姿勢、声のボリュームなどの技術も大切になります。訪問看護ではそのような技術の向上も少しずつできるように援助していきます。
訪問時に、ご利用者様から実際の生活場面の中にある家族関係、友人関係、学校や職場での対人関係で「上手く伝わらなかった」、「苦手に感じた」などのお申し出があれば、一緒にその時の状況を共有し、次に同じような場面になった時を想定して一緒に伝え方の練習をすることもあります。
最後に、現代社会においてはソーシャルメディア等の普及により、コミュニケーションの形も多様化しています。だからこそ、直接お顔を合わせて、二者関係から開始できる訪問看護をコミュニケーション能力向上のために、ご活用していただければ幸いです。

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